会社設立の代行をするメリットと手続きの手順

<会社設立の代行をするメリットと手続きの手順>
 

 
 これから起業したいと考えている人、また個人事業主から法人成りをしたいという人のなかには、会社設立について動き出している人もいるかもしれません。しかし、会社設立のためには数々の書類や手続きが必要で、不安に思うこともあるでしょう。そこでおすすめなのが、会社設立代行業者に依頼することです。では、会社設立代行業者に依頼すると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。また、会社設立までの流れについても紹介します。
 

 

■会社設立を代行するメリット
会社設立を業者に代行してもらう際には、以下のようなメリットがあります。
 
・会社設立にかかる相談を無料で受けられる
会社設立にあたっては、商号や資本金、取締役の選定など重要事項を決める必要があります。しかし、自分たちだけではどのように決めていけばいいか分からないこともあるでしょう。そんなときには、会社設立の知識に長けた専門家に相談し、的確なアドバイスを受けることができます。そして、多くの場合は相談だけなら無料で行ってくれるため安心です。
 
・書類作成を全て行ってくれる
会社を運営していくにあたっては、定款の作成が必須です。定款とは決定した重要事項を盛り込んだもので、会社運営の基盤になる大切な書類です。会社の憲法のようなものです。また法務省に提出する設立登記書類は種類が多く、自分たちで作成してそろえるのは煩雑ですし、時間もかかります。会社設立の代行業者ではこうした書類作成をすべて行ってくれるため、手間の軽減や時間の短縮につながるのです。
 
・準備をはじめてから最短1日で会社設立が可能
会社設立代行業者には、各書類作成や諸手続きのプロである司法書士や行政書士が在籍しています。そのため、書類の準備や手続きをスムーズに進めることができ、事業開始までの期間が非常に短くて済むのです。たとえば、代行業者に依頼してから1週間前後くらいで終了する場合が多いですが、場合によっては最短1日で手続きが済むこともあります。
 
・アフターサービスを受けられる
自分たちで会社設立すると、その後の各種契約や定款の変更などにおいて自分たちで行うか、新たに専門家に依頼することになるでしょう。しかし、会社設立の代行業者に依頼すれば、その後に必要になる諸手続きに関しても相談・代行してもらうことができるのです。会社設立に携わってくれた代行業者なら自分たちの会社について周知してくれているため、定款の変更等依頼する際にも安心です。
 
・各種許可申請も依頼できることがある
会社設立の代行業者によっては、行政書士・司法書士・税理士等の専門家が在籍、また密な連携によって各種許可申請も可能になることがあります。これらの手続きを会社設立と一緒に行うことができれば、さらに手間を軽減することにつながるでしょう。
 
■申請から事業開始までの流れ
では、会社設立の代行業者に依頼した際にはどのような流れで事業開始できるのでしょうか。こちらでは、その一例を紹介します。
 
・代行業者への申し込み
まずは、会社設立の代行業者が決まったらその業者に代行の申し込みを行います。申し込み方法については、多くの場合は業者の公式ホームページにある問い合わせ・申し込みフォームから必要事項を送れば問題ありません。また業者によっては電話での申し込みも可能です。
 
・代行費用(手数料)の入金
申し込みをし、手続きについて納得できれば、代行業者に費用(手数料)の振り込みを行います。この金額については、代行業者によってかなり開きがあるため、申し込みの前に確認して比較しておくことをお勧めします。
 
・定款の作成
定款に掲載する重要事項を代行業者と相談しながら細かく決定した後に、定款の作成を行います。この過程については、代行業者が全て行ってくれるためお任せすればよいでしょう。また、公証役場にて紙面で定款認証を受けるよりも、代行業者に電子定款としてもらうことで、40,000円の費用を抑えることも可能です。
 
・資本金を入金する
最初に決定した資本金について、会社設立の発起人となる人の名義で銀行口座を作り、その口座に振り込みます。預け入れでも大丈夫です。
 
・登記や印鑑登録の書類を作る
商号や本店所在地などを登録するには、法務省で行う登記の手続きが必要です。また会社の実印を作って印鑑登録も行わなければなりません。これらの手続きに用いる書類についても作成を代行してくれるため、書類の不備が出る事もないでしょう。
 
・公証役場で定款認証を受ける
この手続きについては、業者が行ってくれることもありますし発起人自ら公証役場に出向く場合もあります。こうした手続きまで代行してくれるのか自分で行う必要があるのかは、事前に確認することをお勧めします。ちなみに、株式会社の設立で定款認証を受けるには52,000円の認証代が必要です。
 
・法務局で手続きを行う
法務省では、登記手続きや法人印鑑登録の手続きを行います。この手続きについても、業者が代行してくれる場合とそうでない場合があります。法務局で設立書類を提出して、約1週間後に会社登記が完了します。登記完了後に登記簿謄本(1通600円)と印鑑証明書(1通450円)を受け取ることができます。